2015年2月5日木曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』屋根工事

関東の冷たい風が吹き抜ける中、やっと瓦作業に入りました。二階建てなのですが、かなりの高度感と重量感がありますから、屋根からの見晴らしも大したものです。

8寸(24cm)のケヤキ通し柱には、伝統構法で言う長ホゾと鼻栓でガッシリと組まれています。大きなお宅ですから中庭を設けてあり、ヤマモミジとイロハカエデが植えられて、内部にも柔らかな光が射しこみます。


周辺にはこのような個人住宅はあまり見かけませんので、通る人達が足を停めて、興味深く見ております。



▼堂々とした存在感があります。
▼周りのお宅を見下ろす高さです。
 ▼瓦作業が急ピッチで進みます。
 ▼8寸(24cm)のケヤキ通し柱に長ホゾと鼻栓がアクセントに。
 ▼先にモミジが植えられた中庭に射す光がまぶしい。

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2015年1月26日月曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』内部

大きなお宅だけに、住宅内部も圧倒される重量感と迫力です。棟木の下に平行して入る太鼓落としにした地棟は、松材で8m・8〜9寸(24〜27cm)が合計4本入っています。

材木は奈良県吉野産主体です。もちろん合板は不使用で、屋根の断熱材には『フォレストボード+ウール+アルミ反射板』のトリプル断熱になっています。

監督が時々、宿泊させていただいている横浜在住の宮大工さんの友人によると「まず、この辺では無い素晴らしい造り、板倉と貫工法。現場の大工さん達は同じ神奈川の方で、親方は削ろう会の人。もっと色々な話したいから、また来たい……」との楽しく嬉しい感想です。

▼まるで、砦かお城のような頑丈な木組みです。

▼圧倒されそうな木の量  

 ▼太鼓挽きした地棟は松材で合計4本入っています。

▼屋根の断熱材『フォレストボード』

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2015年1月17日土曜日

木で建てる昭和レトロ住宅の施工例

昭和レトロ住宅の特徴

昭和前半頃の時代までは、庶民にとっては貧しくもあり、不便な時代であったのですが、今から思えば、物事がゆっくりと流れ・近所の付き合いがあり・家族団らんが楽しくもあったのです。昭和レトロ住宅にはそんな時代の雰囲気が漂い、落ち着きがあります。小振りの家の茶の間には、丸いちゃぶ台・タイル張りの浴室・那智黒石の洗い出しの玄関・その時代の小物を適当に飾るのも楽しいものです。家の周りは板塀で囲み、庭には柿の木がシンボルツリーとしてあれば、かなりのマニアです。

昭和レトロ住宅ご契約の経緯など

愛知県東部の丘陵地に建てられたこちらの木造注文住宅は岐阜県産直建築会社で建てました。外観は平屋に見えますが、リビングの上が大きな吹き抜けの2階建てになっています。建築中にも近所の若い奥様達が「こんな木の家がほしかったけれど、高いでしょう?」と、興味深く見学していました。「非常に居心地が良いので、遊びに来た友人が夕食まで食べて、お風呂まで入って行く」と嬉しそうに話していらっしゃいました。今では奥様は古民具のコレクションを楽しんでいます。

http://www.sakka3.com/kokusan/zisseki/8/








2014年12月30日火曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』棟上げ完了

2014年も過ぎようとしております。何とか、年内に棟上げまで完了して、年を越すことになりました。

見る人を圧倒するような国産材(主に奈良県吉野産)による構造です。隣の三階建てのマンションとくらべても引けを取りません。合板やユニットで組み上げる近頃の住宅建築に比べると、手間暇のかかる工法ですが、それだけの価値はありそうです。


この地域にしては珍しい建築に、建築関係者らしい人たちも、しばしば足を留めて見学しています。



2014年12月17日水曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』二階までの棟上げ

例年にない悪天候に悩まされながらでしたが、やっと堂々たる全体像が見えてきました。柱は5寸(15cm)桧主体ですから、見るからにしっかりした骨組みです。建築用語で言う『棟木』『母屋』が組まれて、屋根が載るのも間近です。




2014年12月1日月曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』建前

雨天で延期になっていました神奈川県大和市の現場を訪問いたしました。あいにくの雨天続きで多少の遅れが気になっていました。大工さんの丁寧な仕事ぶりも重なりましたが、一階の骨組みはほぼ組み上がり、ホッとしております。


ご近所を歩いてみましたが、木の家は珍しく、都市部独特のアスパラガスのような細長い狭小住宅がほとんどの地域ですから、とても目立ちます。

現場を通り掛かる人たちから「木のイイ香りがする」「大きな家ですね〜」「こんなにすごい木の家は見たことがない」とか、ケヤキの大黒柱であることを話しますと「ケヤキだって、スゴイですね!」などの絶賛の声をお聴きすることができました。大きなお住まいと太い骨組みの数は圧巻で、通常の建築よりも節の少ない銘木、奈良県吉野産の地域材が主体です。

 ▲奈良県吉野産直の大量の桧と杉材で、頑丈に組み上げられる。

▲ 中庭が見える素敵な間取りになります。
 ▲まるで、お城のようです。
 ▲きれいな8寸(24cm)のケヤキ通し柱は自慢の大黒柱になります。
 ▲床下から床板の上までが約90cm強は、もったいないほどの広さです。
 ▲上から見ると、もの凄いものがあります。
▲長ホゾと鼻栓は伝統構法の特徴です。

2014年11月9日日曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』プレカットの手配

こちらで使う木材は、奈良県吉野産の杉と桧の天然乾燥材です。プレカット工場で材木に加工する前の柱や梁の設置場所を一本一本に印を打ちました。




2014年11月4日火曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』植栽

基礎工事も終わり、坪庭にイロハカエデとヤマモミジを植栽しました。樹木が大きいので、この段階で植えることになりました。鎌倉では良く知られている業者様のようです。頑張って、陽が暮れるまでやっていました。


翌日には、工務店様が地元警察署に『道路使用許可』の申請に出掛けます。愛知県の『博物館:明治村』の近くにあるプレカット工場で、大量の材木に手刻み混合での作業も進んでおり、いよいよ建前に向けて準備万端、整いつつあります。とても楽しみです♬



2014年10月22日水曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』ベタ基礎スラブ

ベタ基礎の床部分に当たるスラブ(平板な一枚岩・大きな岩の意)にコンクリートが打設されました。中庭のあるとても大きなお宅です。生コン車も通常の二倍ほど使われたとのこと。


ここに奈良吉野産と三重県産の木材で板倉を組むのですから、ものすごい量の木材が運ばれてきます。建前は一週間以上かかりそうです。その光景は圧巻です。



2014年10月17日金曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ板倉の家』配筋検査

基礎配筋工事が済み『保証会社:JIO(日本住宅保証検査機構)』による配筋検査が行われました。いつも検査員は一人なのですが、今回は二人です。大きな建物だからでしょうか。

鉄筋の太さ・配筋の幅・補強筋・ホールダウンボルト・アンカーボルト・スペーサー(ピンコロ・サイコロ)・スラブのかぶり厚などが、基礎伏図通りに施工されているかの検査です。地盤に続き、基礎工事は建物を支える重要な工事になります。


2014年10月15日水曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』配筋工事

土工事で地盤の強度を確保したのちに、重要な『配筋工事』に入ります。これを規定にしたがって正確に図面通り組んでいきます。これがいい加減だと、どんなに建物が頑丈でも基礎コンクリートが割れたり、家が傾いたり歪んだりします。それほど重要ですから保証会社により配筋検査のチェックがされるのです。

とは言え、やたらと鉄筋が多いのが良いとも言えません、適切な設計がなされ、忠実な基礎工事を行い、さらにミスがないか工程ごとにチェックを入れることで安心して工事を進めることが出来るのです。


こちらを請け負った工務店様は遠く、三重県からきます。伝統木構造の会に所属していますから、大工さんなどの工事関係者は現場周辺からきます。今回は大型台風がきましたので注意は怠りません。監督の話によりますと「みなさん、やる気満々で協力的です」とのこと。高い完成精度が期待できます。



2014年10月14日火曜日

人気が出てきた雑木の庭

かつて和風住宅スタイルが主であった頃の庭木と言えば、縁起を担いで『松・竹・梅』が基本でした。その後、住宅に洋風スタイルが入ってきても、相変わらず、枝が門を覆うように『松』が植えられていました。

それから長い時間を経て、やっとそれぞれの住宅スタイルに調和した庭が、建築家や先進的な造園師などによりデザインされるようになったのです。それに伴い、庭木専門店が『背の低い針葉樹(ドワーフコニファー)』や『色とりどりの雑木』を扱うようになりました。しかしながら特殊な雑木や灌木となると、山採りに頼るところが多く、関東以西では平地馴れしていない植物を定着させるのは難しいのが実情でしたが、最近はかなりの種類が栽培されるようになってきました。

和風住宅が人気を取り戻す中で「庭に季節感のある樹木を植えたい」と願う人もいらっしゃいます。参考になるかどうか分かりませんが、我が家の雑木と山野草のロックガーデン(自作)の一部をご覧ください、四季折々の、芽吹・花・新緑・結実・紅葉・冬の幹を愛でるのは、とても楽しいことです♬

4月の芽吹時
ロックガーデンは境界線に沿って細長く奥へ
 奥から見たところ
秋の紅葉
 
 玄関横は紅葉の鮮やかな『ヤマコウバシ』
今、人気、これから剪定で形を整えていきます
 1月から裏庭では『スノードロップ』が咲き出します
 梅雨時に爽やかな『オオカメノキ』
 赤い実と紅葉が真っ赤になる灌木『ウスノキ』
雄木がないと実がつかない『フウリンウメモドキ』

2014年10月10日金曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』土工事

図面に従って割り出したラインに沿い、溝を掘り、砕石を埋めて、表土をランマー突固め、さらに細かい砂利を敷いてランマーで突固め、防水シートで覆います。捨てコンクリートを打ち、これで土工事は完了。

この後に、配筋・基礎コンクリート工事に入っていきます。


こちらのお宅は、紅葉がきれいな雑木の坪庭を中央に設置しますので中央が空けてあります。



2014年10月5日日曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』着工

いよいよ、工事が始まりました。

工事を着手するに際し、建物の正確な位置を出す『水盛り・遣り方(みずもり・やりかた)』作業があります。


設定GL(基準となる地面の高さ)・水平・垂直・中心線などを正確に出します。土木では『丁張り(ちょうはり)』とも言います。