2017年7月3日月曜日

設計デザインの参考【リビング】

リビングは家族がくつろぐ共有スペースです。この広さは家を建てた人の自慢でもあります。外観と調和したデザインが好ましいのですが、快適性・居住性が悪いといけません。

最近はLDKで大きなスペースをとる間取りが一般的です。その中でもリビングはお客様の個性が出るところでもあります。従いまして、様々なデザインが考えられますが、概ね外観に合わせたスタイルになります。

 ▲土壁伝統構法の家、リビング
土壁と曲木の小屋組みが特徴です。レトロな仕上がりで、和風ベースの室内は落ち着いた空間になります。写真中央より右にある丸く抜いた下地窓はほしいアイテムです。この工法は慣れた大工による手間のかかる建築ですから、坪単価はかなり上がります。

 ▲現代風の家、リビング
幾何学的な直線を用いてシンプルに仕上げます。白かナチュラルな色彩や、黒や赤などの斬新な色遣いも都会的な雰囲気があります。しかし、住宅の場合は強い色を用いますと飽きがきますから、カーテンや四季折々の装飾品や、季節の観葉植物などで演出します。

 ▲古民家再生・移築再生の家、リビング
古民家再生は人気があります。柱や床下はシロアリにやられていることがほとんどですから、継いだり、新しい材木に変えたりと大変です。新しい材木に古色を塗って色を合わせず、そのままでも面白いものです。古い民具や建具は貴重です。

 ▲古民家風の家、リビング
概して古民家風の家は、壁は漆喰などの自然素材の塗り壁にし、木部は濃い色を塗ります。そのために重圧感のある室内空間になりますから、40坪以上の大きさがほしいところです。吹き抜けは梁丸太の小屋組みを見せます。

 ▲モダンレトロ風の家、リビング
高級感ある和洋折衷の造りですが、処々に銘木を組み入れたり、モダンレトロ風の和と洋の比率はお客様の好みによりますが、あまり個性の強い色や形のものを入れ過ぎると落ち着きません。建具にはステンドグラスなどの造作を施します。

 ▲欧風の家、リビング
地中海をイメージするオシャレな造りです。家具も欧風スタイルに合わせたいです。白を基調としたトーンで全体のカラーを統一して、アクセントに目立つ色を1〜2色用いると落ち着きの中にも楽しい空間ができます。造作には部分的に曲線を用いると柔らかになります。

 ▲ロッジ風の家、リビング
別荘や高原のロッジなどに見られるように、材木を多く露出させます。吹き抜けで開放的に造り、薪ストーブや暖炉がほしいところです。しかし、街中では煙突から火の粉が散ると近所から苦情が出る恐れがあります。

 ▲昭和レトロ風の家、リビング
若い世代に人気が出てきました。幾何学的な要素は少なくして、不均一でオーガニックな要素を取り入れることで寛ぎの空間になります。しかし、水周りは最新式なもので昭和の雰囲気がある設備を選びましょう。メンテナンスが出来ないものでは日々の生活が不便になります。

▲和風の家、リビング
和モダンが一般的です。無垢材の床に、一部を畳部屋にするのはマンションに良く採用されている間取りです。仕切りが無いのは開放感がありますが、空調能力が下がりますから、郊外なら薪ストーブの設置が必要です。


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