2014年10月14日火曜日

人気が出てきた雑木の庭

かつて和風住宅スタイルが主であった頃の庭木と言えば、縁起を担いで『松・竹・梅』が基本でした。その後、住宅に洋風スタイルが入ってきても、相変わらず、枝が門を覆うように『松』が植えられていました。

それから長い時間を経て、やっとそれぞれの住宅スタイルに調和した庭が、建築家や先進的な造園師などによりデザインされるようになったのです。それに伴い、庭木専門店が『背の低い針葉樹(ドワーフコニファー)』や『色とりどりの雑木』を扱うようになりました。しかしながら特殊な雑木や灌木となると、山採りに頼るところが多く、関東以西では平地馴れしていない植物を定着させるのは難しいのが実情でしたが、最近はかなりの種類が栽培されるようになってきました。

和風住宅が人気を取り戻す中で「庭に季節感のある樹木を植えたい」と願う人もいらっしゃいます。参考になるかどうか分かりませんが、我が家の雑木と山野草のロックガーデン(自作)の一部をご覧ください、四季折々の、芽吹・花・新緑・結実・紅葉・冬の幹を愛でるのは、とても楽しいことです♬

4月の芽吹時
ロックガーデンは境界線に沿って細長く奥へ
 奥から見たところ
秋の紅葉
 
 玄関横は紅葉の鮮やかな『ヤマコウバシ』
今、人気、これから剪定で形を整えていきます
 1月から裏庭では『スノードロップ』が咲き出します
 梅雨時に爽やかな『オオカメノキ』
 赤い実と紅葉が真っ赤になる灌木『ウスノキ』
雄木がないと実がつかない『フウリンウメモドキ』

2014年10月10日金曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』土工事

図面に従って割り出したラインに沿い、溝を掘り、砕石を埋めて、表土をランマー突固め、さらに細かい砂利を敷いてランマーで突固め、防水シートで覆います。捨てコンクリートを打ち、これで土工事は完了。

この後に、配筋・基礎コンクリート工事に入っていきます。


こちらのお宅は、紅葉がきれいな雑木の坪庭を中央に設置しますので中央が空けてあります。



2014年10月5日日曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』着工

いよいよ、工事が始まりました。

工事を着手するに際し、建物の正確な位置を出す『水盛り・遣り方(みずもり・やりかた)』作業があります。


設定GL(基準となる地面の高さ)・水平・垂直・中心線などを正確に出します。土木では『丁張り(ちょうはり)』とも言います。








2014年9月14日日曜日

粋な蕎麦屋の造りは和モダン


数年前に次のような見積依頼を受けました。

「群馬県高崎市で日本料理と蕎麦のお店を開業予定です。料理もさることながら、素敵な空間をお店の売りにしていきたいと思っております。素敵な空間でありながら、お客様にゆったり寛いで頂けるような雰囲気を持つお店にしたいと思っております」

とのご要望で、設計事務所を紹介しました。土地から相談を受け、施工は地元の建築会社が落札しました。若いご夫婦ですが、とても満足しておられます。

ここ最近は『和モダン』に人気が出ています。和風をベースに、おしゃれな要素を取り入れて、従来の和風にひと味もふた味も加えて“粋(イキ)”に仕上げた建築です。

加えるモダン要素は、現代デザイン要素を取り入れたり、逆にアンティークな要素を取り入れて古民家風にすることもできます。しっくりした落ち着いた古色に、ビビッドなアクセントカラーを効かせることも、古くから行われています。

▼完成施工写真
http://www.sakka3.com/kokusan/zisseki/11/






2014年8月14日木曜日

滋賀県彦根市 『彦根城』の見学

記録によれば、徳川四天王の一人・井伊直政は、1600年(慶長5年)関ヶ原の戦いの後、その軍功により、石田三成の居城であった佐和山城に入城した。

直政は湖岸に近い磯山(現在の米原市磯)に居城を移すことを計画していたが、1602年(慶長7年)に死去した。その後、1603年(慶長8年)琵琶湖に浮かぶ彦根山(金亀山、標高50mの、現在の場所)に彦根城の築城を開始し、約20年をかけて完成させました。

築城には公儀御奉行3名が付けられ、尾張藩や越前藩など7か国12大名(15大名とも)が手伝いを命じられた、大掛かりなものであった。幕末における幕府の大老を務めた井伊直弼(桜田門外で暗殺)は、藩主となるまでをこの城下で過ごしています。

天守、附櫓及び多聞櫓は国宝、城跡は国の特別史跡かつ琵琶湖国定公園第1種特別地域に指定されています。建物は近隣の城から移築再生されたものも多い。

マスコットキャラで有名な『ひこにゃん』で人気があります。『彦根城博物館』には復元された『数寄屋造りの木造棟』があり、こちらも茶室で井伊直弼がよく茶会を開いていたとのことで、興味深い。


 小さいなお城です


 太い木組みは圧巻です

 石田三成の居城であった佐和山城が近くに見えます
石工の集団、穴太衆(あのうしゅう)が組んだ石垣
 井伊直弼がよく茶会を開いていた茶室『天光室』


 博物館に隣接する木造棟
人気のひこにゃん


2014年8月3日日曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』お施主様の石切り場見学

こちらのお屋敷には、産直の銘木や地域特産の石材を使いますので、奈良県吉野郡の銘木屋さんに続き、工務店様は岐阜県恵那市の錆御影石の現地工場と石切り場にご案内いたしました。

大きな一枚岩をアプローチか玄関に用いる計画もあるようです。ちなみに私の家の玄関はこの錆御影石の表面にスリップ止めのために、バーナーではなくビシャン仕上げ(叩いてザラザラに仕上げる方法)を施しました。デザインは『方形乱張り』です。

岐阜県恵那市蛭川産、錆御影石とは
岐阜県恵那市蛭川町(ひるかわちょう)には、この地の特産である錆び色がボカシや波模様にきれいに入る御影石があり『錆御影石』と呼ばれています。以前はこの錆色が嫌われていましたが、最近では模様に変化や趣があることや、茶系の色合いが植物との相性が良いなどで好まれています。

御影石の産地だけに、多彩な奇岩と景観を楽しめる『恵那峡』で知られています。





2014年7月25日金曜日

昭和レトロ風な家(幸田露伴住宅)

幸田露伴住宅『蝸牛庵(かぎゅうあん)』 倖田露伴(こうだろはん)は自分の家を「かたつむりの家(蝸牛庵)」と呼び、やどかりのように幾度となく住まいを変えた。

その中でも、彼が一番長く10年間住んだ隅田川の東、向島にあった家が、愛知県犬山市『博物館:明治村』に移築されて保存されている。

東京都墨田区東向島 建設年代 明治初年(1868)代。昭和レトロ風な建築が若い世代に人気が出てきました。






2014年7月17日木曜日

愛知県日進市、大正モダン風住宅の施工例

こちらの『大正モダン建築』は、お客様から当サイトにお問い合せがありました。通常は周辺地域の建築会社様と設計事務所様の25社ほどに見積プラン参加の打診をするのです。しかし、お客様は土地の入手が不確かでご要望も複雑なようでしたから、当サイトの提携している親切な設計事務所に『直接紹介』をいたしました。

お客様は面談後に「親切な設計事務所をご紹介していただけました」と、他社には当たらなかったとのことでした。新たな土地の入手まで、約1年5ヶ月ほど経過しました。

設計事務所から施工会社の選択は相見積でしたが、ここの土地を仲介した不動産業者様も「国産材住宅はできるので参加したい」と、参加してもらいましたら、4,300万円以上の金額だったそうです。

http://www.sakka3.com/kokusan/zisseki/17/index.html






2014年7月1日火曜日

神奈川県大和市『モダンレトロ風住宅』地鎮祭・銘木産地

いよいよ神奈川県大和市で大型住宅の建築工事が始まります。

工事を請け負いましたのは、三重県の工務店様です。関東の遠隔地でも地元業者様より、総合的にお施主様のご要望に適うということでご契約になりました。

翌日は工務店様とともに、遠く奈良県吉野の『徳田銘木様』まで銘木を購入に出掛けられました。住まいに特徴をもたせるために高価な銘木を使いますが、生産直売のためにお値打ちになるようです。


『株式会社 徳田銘木様』は自然木の製造に特化した専門メーカーです。造林・育林から銘板・銘木の製造、そして様々な自然木・天然木・化粧丸太・絞り丸太・曲り丸太を製造販売しています。ストック数は吉野桜とほぼ同じ30,000本。建築施工や家具・建具の製造などは行っておりません。






2014年6月19日木曜日

建築家の設計したナチュラルモダン風住宅

2010年(平成22年)4月に完成した、建築家のナチュラルモダン風住宅

お客様からのお電話で「自分の考えはほぼ決まっていますが、どちらの建築会社なら希望通りに建ててくれるか捜しています…」とのご要望で、周辺の建築会社と設計事務所の計17社に対して【公開募集】をしたところ、3社が見積参加。そのうち愛知県にある設計事務所をお気に召してご契約することなりました。

ウッドデッキ以外はオール国産材で、合板不使用。収納も多く、キッチン・浴室・家具・建具は手作り。ご予算の関係上、節の多い杉材を使いましたが、凝った造作などの内容からみて破格の建築費でした。ウッドデッキとベランダの軒は家屋と一体化していますから、実際の床面積よりもはるかに大きく見えます。

http://www.sakka3.com/kokusan/zisseki/15/index.html