2017年9月2日土曜日

設計デザインの参考【浴室】

浴室は多種多様にある

ユニットバスの種類が増えて選択に迷います。各社、様々な価格帯とデザインのものを毎年出してきます。しかも快適性の高いものばかりで、選ぶ楽しみが増えました。

お風呂は単に身体を清潔にする場所だけではありません。心身の疲れを癒すくつろぎの場でもあります。各メーカーは、幅広いデザイン・価格帯で新製品を次々に出してきます。ご家族で相談して、お好みで選べば良いでしょう。掲載写真は参考程度です。

 ▲現代風住宅の浴室

大胆に非日常な若草色を用いました。楽しい配色です。お客様の中には浴室は明るく楽しい色にしたいとの希望を持つ方もいらっしゃいます。パステルカラーは楽しい配色になります。これもありと思います。

 ▲土壁伝統構法住宅の浴室

土壁伝統構法は住宅スタイルではなく工法です。古民家風・昭和レトロ風・アジアン風・和風に似合うデザインなら、特に制約があるのではありませんが、柱が出る真壁のために、あまりカラフルで現代的なデザインでは調和がとれません。

 ▲古民家風の住宅、浴室

古民家風であっても、多様なデザインの中から選べます。ユニットバスに限らず、こちらの壁の上のように水に強いサワラ材の他に、コウヤマキ・ヒバなどを張るのもよいでしょう。浴槽を黒御影石などの天然石で囲うのも贅沢です。

 ▲モダンレトロ風住宅の浴室

こちらは黒御影石と桧の板にしましたが、浴槽はステンレス製を採用しました。浴室やキッチンなどは機能的・衛生的であることが求められますから、あまり古い時代に合わせると不便です。

 ▲欧風住宅の浴室

足の付いたバスタブを置いただけも面白いですが、使いやすさで言うなら、お好みのユニットバスが良いでしょう。あるいはモザイクタイルを貼った手作りも出来ますが、メンテナンス性は悪くなります。

 ▲ロッジ風住宅の浴室

板張りのロッジ風ということで、写真のようなハーフバスユニットを使いました。白ベースのデザインは各社が出していますから。その中から好きな機能があるものを選びます。壁は木でなくてもタイルや天然石でも出来ます。浴槽の上の壁面に30cmほどの撥水材を貼らないといけません。

 ▲昭和レトロ風住宅の浴室

こちらはリフォームでしたから、元々あった、当時としてはハイカラな赤い浴槽とレトロな黄色のタイルを活かしました。使いやすさで言うなら、昭和レトロな雰囲気でもユニットバスにした方が良いでしょう。

 ▲和風住宅の浴室

和風ということで桧の浴槽です。これは岐阜県のある住宅展示場の施工例です。確かに和風でくつろげる感がありますが、どうしても木では耐久性が悪くなります。住宅設備メーカーではユニットバスで優れた和風デザインのものも作っています。

▲古民家再生・移築再生住宅の浴室

古民家再生の場合は基礎が低いなどで、通気に心配がありますから、なるべく一体型のユニットバスから選択した方が良いかもしれません。もちろん、どのようなデザインのものでも設置は可能ですが、古い間取りサイズのためにサイズの制約を受けることがあります。

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2017年8月23日水曜日

設計デザインの参考【キッチン】

キッチンは使いやすさが優先

キッチンは住宅の中でも頻繁に作業をするスペースになります。どのようなデザインであっても機能的でメンテナンス性が良いことが求められます。

キッチンの各メーカーは懸命に商品開発をしており、幅広いデザイン・価格帯で新製品を次々に発表し、選択肢が多いので悩みますが、ショールームに行くのは楽しみでもあります。

 ▲土壁伝統構法の家、キッチン

こちらの床は滑らないようザラついたビシャンかバーナー仕上げの御影石を敷いてあります。キッチンは業務用のステンレス製でメンテナンス性を重視しての選択です。伝統構法の家はレトロなデザインが似合うでしょう。

 ▲現代風の家、キッチン

特別なものでなくても、白や金属を用いるとシンプルな現代的な雰囲気になります。オールステンレスも似合います。大胆にブラックやレッドなど原色のシステムキッチンもアクセントになりますが、強い色は飽きがきます。

 ▲現代風の家、キッチン

特別なものでなくても、白や金属を用いるとシンプルな現代的な雰囲気になります。オールステンレスも似合います。大胆にブラックやレッドなど原色のシステムキッチンもアクセントになりますが、強い色は飽きがきます。

 ▲古民家風の家、キッチン

こちらのお宅では、わざわざ古民家風なキッチンにして、全体の調和を取っています。しかし、頻繁に水や油を使い汚れやすいことを考えると、メンテナンスのしやすい最新式の中から、ふさわしデザインのものを選ぶのが良いと思います。

 ▲モダンレトロ風の家、キッチン

白の人造大理石で衛生的ですが、モダンレトロな雰囲気を作るのに外回りにデコラ張りに似せてレトロ感を出しています。こちらのお施主様はこだわりがあり、大正モダンスタイルを再現したとの願いを持っていらっしゃいましたが、やってくれるところがなくて当サイトにこられました。

 ▲欧風の家、キッチン

欧風キッチンに合うように手作りしました。可愛いタイルを貼った流し台や、木製で作ることも出来ますが、汚れや破損をしやすいことを覚悟の上で採用してください。最近は既製品の中にも欧風スタイルのがあります。

 ▲ロッジ風の家、キッチン

板張りの山小屋風なら、システムキッチンも無垢板を貼りたいところです。それなら表面は安全なリボス塗料などでしっかりと撥水処理をすることです。とは言え、特にこだわる必要はありませんが、メンテナンス性の高いものが良いでしょう。

 ▲昭和レトロ風の家、キッチン

オールステンレス製で扉なしのを設置しました。お嬢さんが重度の化学物質過敏症だったからです。システムキッチンの木部には防腐剤や防虫剤が染み込ませてあり使えないからです。昭和前半の時代を感じさせるにはダイニングセットの選び方も大切です。

▲和風の家、キッチン

オシャレな和モダン住宅です。システムキッチンのトップにワインカラーの人造大理がアクセントになっています。本格和風であっても水回りは、使い勝手の良さを優先して考えましょう。



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2017年7月3日月曜日

設計デザインの参考【リビング】

リビングは家族がくつろぐ共有スペースです。この広さは家を建てた人の自慢でもあります。外観と調和したデザインが好ましいのですが、快適性・居住性が悪いといけません。

最近はLDKで大きなスペースをとる間取りが一般的です。その中でもリビングはお客様の個性が出るところでもあります。従いまして、様々なデザインが考えられますが、概ね外観に合わせたスタイルになります。

 ▲土壁伝統構法の家、リビング
土壁と曲木の小屋組みが特徴です。レトロな仕上がりで、和風ベースの室内は落ち着いた空間になります。写真中央より右にある丸く抜いた下地窓はほしいアイテムです。この工法は慣れた大工による手間のかかる建築ですから、坪単価はかなり上がります。

 ▲現代風の家、リビング
幾何学的な直線を用いてシンプルに仕上げます。白かナチュラルな色彩や、黒や赤などの斬新な色遣いも都会的な雰囲気があります。しかし、住宅の場合は強い色を用いますと飽きがきますから、カーテンや四季折々の装飾品や、季節の観葉植物などで演出します。

 ▲古民家再生・移築再生の家、リビング
古民家再生は人気があります。柱や床下はシロアリにやられていることがほとんどですから、継いだり、新しい材木に変えたりと大変です。新しい材木に古色を塗って色を合わせず、そのままでも面白いものです。古い民具や建具は貴重です。

 ▲古民家風の家、リビング
概して古民家風の家は、壁は漆喰などの自然素材の塗り壁にし、木部は濃い色を塗ります。そのために重圧感のある室内空間になりますから、40坪以上の大きさがほしいところです。吹き抜けは梁丸太の小屋組みを見せます。

 ▲モダンレトロ風の家、リビング
高級感ある和洋折衷の造りですが、処々に銘木を組み入れたり、モダンレトロ風の和と洋の比率はお客様の好みによりますが、あまり個性の強い色や形のものを入れ過ぎると落ち着きません。建具にはステンドグラスなどの造作を施します。

 ▲欧風の家、リビング
地中海をイメージするオシャレな造りです。家具も欧風スタイルに合わせたいです。白を基調としたトーンで全体のカラーを統一して、アクセントに目立つ色を1〜2色用いると落ち着きの中にも楽しい空間ができます。造作には部分的に曲線を用いると柔らかになります。

 ▲ロッジ風の家、リビング
別荘や高原のロッジなどに見られるように、材木を多く露出させます。吹き抜けで開放的に造り、薪ストーブや暖炉がほしいところです。しかし、街中では煙突から火の粉が散ると近所から苦情が出る恐れがあります。

 ▲昭和レトロ風の家、リビング
若い世代に人気が出てきました。幾何学的な要素は少なくして、不均一でオーガニックな要素を取り入れることで寛ぎの空間になります。しかし、水周りは最新式なもので昭和の雰囲気がある設備を選びましょう。メンテナンスが出来ないものでは日々の生活が不便になります。

▲和風の家、リビング
和モダンが一般的です。無垢材の床に、一部を畳部屋にするのはマンションに良く採用されている間取りです。仕切りが無いのは開放感がありますが、空調能力が下がりますから、郊外なら薪ストーブの設置が必要です。


2017年6月22日木曜日

設計デザインの参考【外観】

▼外観スタイルだけでも様々
自然素材と国産木の家専門であっても、外観の自由度は高いでしょう。今ではファッションと同様で好みの外観デザインを選べますが、モデルハウスではありませんから、暮らしやすいことが優先されます。

 ▲土壁伝統構法の家
伝統構法は、ほぞ・込栓など木の組み方に特徴が出ます。そして竹小舞土壁が基本で、柱・梁・吹き抜けの小屋組が見える和風スタイルが望ましいのですが、他のスタイルでの応用設計も考えられます。坪単価は100万円以上です。石場建てはご予算・場所・施工会社・建築家によります。
 ▲現代風住宅
ガルバニウム鋼板で囲った現代風デザインも人気です。イタリアンスタイルなど、カラフル・金属的・クリスタルな材質を用いることが多い。幾何学的なラインは斬新で現代的な雰囲気がする。若い人やクリエイティブな仕事をしている人に似合います。室内には人気の観葉植物がほしい。

 ▲古民家再生・移築再生住宅
古民家は今やブームです。確かに時代を帯びた太い梁や柱は歴史の重みを感じさせます。今では入手しにくい欅などの材木や、建具・家具・民具も貴重なもので、それだけでも価値があります。しかし、条件の良い古民家が少なくなっていること・解体・組み立て再生に手間がかかることなど時間と費用がかかります。

 ▲古民家風住宅
飛騨高山や京都の町家などに見られる黒い柱に漆喰の白壁・吹き抜けの天井には太い梁(はり)・家族団らんの場には囲炉裏(いろり)が特徴です。古民家の移築再生よりは、古民家風に彩色した方が低価格にできます。一部屋だけ古民家風にすることも可能です。
 ▲モダンレトロ風住宅
大正から昭和にかけて【大正ロマンチシズム】【大正モダニズム】とか言われ、それまでの『和』に、装飾を施した西洋の文化や生活様式が特権階級の間で広まりました。西洋アンティーク・ステンドグラス・高級磁器・凝った造作を取り入れ、高級感ある和洋折衷を。

 ▲南欧風住宅
近頃は様々なデザインの輸入住宅が建てられています。ほとんどがツーバイフォーで建てられますが、国産材を用いて北欧風・南欧プロバンス風・サンタフェ風に建てることができます。大理石・レンガ・ロートアイアン・漆喰塗り壁・ガーデニングで演出を。

 ▲ロッジ風住宅
寒冷地では暖炉を入れた北欧風スタイルもあります。ペンションから山小屋まで含まれ、少なくとも背景に山が映るような場所に向いています。板倉造り・ログハウス・カントリー風も同じで、無垢の木材を多く用いることと、可愛い食器やインテリア・木の実などの飾りを使います。薪ストーブは欲しいアイテムです。

 ▲昭和レトロ風住宅
昭和30年代頃の庶民の暮らしを住宅にしました。中高年には懐かしく、若い人には新鮮で素朴な温もりがあります。その時代の骨董や民具をインテリアに用いると雰囲気が出ます。時がスローに流れる空間になります。30坪前後の小ぶりの住宅が似合います。

 ▲和風住宅
本格的な『純和風住宅』は基本の型があり、親方から受け継いだ知識と経験がないと造れません。しかし、最近は生活様式の多様化から、外観と室内の一部だけを和風にするケースも増えております。柾目(まさめ)の木材を使わなければさほど高額ではありません。数寄屋風から和モダンまで様々です。