2013年4月17日水曜日

栃木県『伝統板倉構法の家』土工事開始

いよいよ、栃木県『伝統板倉構法の家』が着工しました。

地盤調査も終えて、これから基礎工事にはいります。その前に土工事と言って、基礎の基礎である土の中を強固にする工事が開始しました。

こちらの設計施工は三重県津市にある設計事務所様ですが、ほとんどの工事は地元の業者様で行います。

根切り作業と言います。
何でも、見えない部分をきちんとすることが大切です。

2013年4月10日水曜日


24年1月初めに栃木県の方から以下の見積依頼を受けました。一年以上の期間をかけて、この度の地鎮祭になりました。いよいよ着工です。

「ほぼ100%国産材希望、合板も使いたくない。本格和風(可能なら伝統構法で) ・無垢材の手作り収納家具」とのことでしたが、ご予算がとても足りませんでした。それでも地元周辺に公開募集をかけましたが、やはり手が挙がりませんでした。

それで100kmほど離れた工務店様にお願いしました。しかし、そこでも請けられないとのことで、建築費を300万円増額して再募集をかけました。その際に、三重県の設計事務所が「関東にも進出したい」との要望がありましたので「親切丁寧な姿勢を買い」そちらにも入札に参加していただきました。伝統板倉工法の全国組織に所属していましたから、建築予定地に近いところの専門大工に要請するとのことでした。メンテナンスは大丈夫のようです。

そして、三重県の設計事務所から責任者様と担当者様が出席しました。お施主様は幼いお子様と三人のご家族様です。住み心地の好い木の住まいができることでしょう。私も楽しみです。


三人のご家族様
三重県の設計事務所、所長
可愛い奥様とお子様

2013年4月4日木曜日

岐阜県可児市『板倉工法の家』の完成間近


現場に行く道中でも桜が満開になっていました。

外観はツートンカラーで、珍しく上部がブラック、下部がホワイトです。
内部も大工工事は終わって、設備機器の調整が残っている程度でした。

思ったよりも良い出来と思います。建具類も節のないものを使用してスッキリさせています。ただ国産材で作れば良いというものではなく、お施主様の立場になって細かい気遣いが大切です。

このようなことの積み重ねが評判の良い工務店となっていくのです。評判を高めるのも、低めるのも積み重ねの結果なのです。

切り妻屋根はスッキリと見えます。
男前の外観です。
引き渡しクリーニングの途中。
キッチンはホワイト。
和室は落ち着きます。
スキップフロアーは明るい。
二階の洋室は上がロフト。
ドア類も収納も手作りです。












2013年3月27日水曜日

『愛知県名古屋市:南欧風住宅』棟上げ完了

3日後に行きましたら屋根のルーフィングも終わり、しかりと骨組みができていました。

これから、コツコツと大工仕事に入ることになります。まだ現場の木っ端が片付いていないようですが、分別ボックスが設置されて整理整頓されていくはずです。

 一般的には屋根の下地に合板を使いますが、
こちらでは桧の野地板を張ってあります。
この段階でも居心地が良い。
右にある合板は作業中の踏み板。

2013年3月25日月曜日

『愛知県名古屋市:南欧風住宅』棟上げ


穏やかな陽気の中、建築現場に着くと既にクレーンが活発に働いておりました。

通常、私がお施主様のご家族とお会いするのはこの日が初めてになります。太い材木が次々と組み込まれていく様子は、私が何度見ても大きな感動がありますから、お施主様にとってはワクワクする一日に違いありません。

お昼には美味しい昼食を準備してくださり、とても美味しくいただきました。

午後からは、いよいよ地棟の組み上げです。松材で10mあり、元の太さは尺一寸(33cm)もあります。しっかりと組み込まれ耐震強度を保ちます。

夕方には、道路にあれほど積まれていた部材が片付いてしましました。お近くにお住まいの方が「木の家がほしいが耐震性はどうか」と問われましたので、実物を見なが説明をいたしました。太い梁や、2本ある7寸の桧大黒柱に驚いていました。やはり、最近はこのような昔ながらの住宅建築風景が珍しいのでしょうね。


柱だらけ
地棟は松材10mあり、元の太さは尺一寸(33cm) 
 感動のショット!毎回、拍手をしたいほど 
 太い柱に組み込まれます。
屋根の下、小屋組も太い木材が使われます。
どうだ!自慢の家です。 
 夕方には骨組みの完成です。 
玄関から見上げるとスゴイものがあります。

2013年3月21日木曜日

岐阜県可児市『板倉工法の家』のサイディング工事


しばらく春めいて暖かな日が続いておりましたが、今日は一転、寒気がやってきました。

冷たい風の中、サイディング工事が進んでいました。サイディング屋さんは、このような無垢材の家は初めてのようで「すごい家ですね。高いのでしょうね」と感心していましたので「どれぐらいで建てられると思う?」と訊ねてみましたら、「3000万以上はすると思う」と「5000万円近いのでないですか?」との意見でした。

ザックリとした建築費を言うとビックリしていました。一般的には国産無垢材の家は“高額”のイメージがあるようです。

内部大工工事もずいぶんと進んでいました。全体的に、塗り壁の施工は注意して施工しているようでした。

寒い中のサイディング工事
 二階への階段
 キッチンからリビングを見る
 リビング
 スキップフロアー
二階の屋根裏はロフト
天井も東濃杉の板張り

愛知県名古屋市『和モダン住宅』の電気工事


一人の大工さんが、コツコツと壁の下地と床の仕上げ工事をしておりました。

この日は、電気の配線工事も同時に行われていました。



『愛知県名古屋市:南欧風住宅』棟上げ近し


24日が棟上げの日ですから現場をのぞいてきました。もうすぐです。どのような骨組みになるのか楽しみです。


2013年3月1日金曜日

岐阜県可児市『板倉工法の家』内装工事

2月の末日でしたが、暖かな陽気でした。

内装の大工工事が急ピッチで進んでおりました。工業化住宅と違い、現場でノミやノコギリを使う姿が度々みられます。

二階の床は済みましたから、汚さないように養生(ようじょう)をします。

現場清掃にも注意を払うように指導してあります。「きれいな仕上がりは、きれいな職場から」




2013年2月26日火曜日

明治村のレトロ住宅の見学

この頃、若い世代のご夫婦が、このようなレトロ感覚の強い家を建てられるようです。落ち着くのでしょうか。

『西園寺公望』は明治39年(1906)には伊藤博文のあとを受け、政友会を率いて内閣を組織した。その政治姿勢は終始、平民主義を貫き、その後、我が国の元勲と呼ばれるにいたった。この『坐漁荘(ざぎょそう)』は『西園寺公望』が政治の第一線から退いた後、大正9年(1920)に駿河湾奥、清水港近くの興津の海岸に建てた別邸である。

旧東海道に沿って建てられた低い塀の奥に、玄関、台所、二階建座敷等の屋根が幾重にも重なる。木造桟瓦葺で軒先に軽い銅板を廻らした純和風建物であるが、小屋組には強い海風に耐えられるよう工夫がみられ、梁を斜めに渡し、鉄筋の水平筋違いを十字に張っている。

『坐漁荘』の名には“なにもせず、のんびり坐って魚をとって過ごす”という意味がこめられていたが、実際には事あるごとに政治家の訪問を受けざるを得なかった。

博物館:明治村
http://www.meijimura.com/visit/s27.asp




要人だけあって、竹格子の中に鉄が仕込まれている。


浴室は凝った造作がされている。

2013年2月18日月曜日

岐阜県可児市『板倉工法の家』の断熱工事


翌日、岐阜県可児市の工事現場に向かいました。
こちらは助成金の関係で3月に完成しなくてはいけませんから気になります。思ったよりも進んでいるようです。

内部の断熱材は『硬質ウレタン吹付け』です。当サイトではあまり使いませんが、ご予算と設計の関係で初めての使用です。



愛知県名古屋市『和モダン住宅』の内装工事


もう一つの国産材住宅の工事現場が20分ほどのところにあります。

途中、昔の丘陵地をそのまま残してある『牧野ヶ池緑地』という場所がありましたから、少し散歩してきました。冷たい風の中でしたが、あちこちの現場近くを散策することは楽しいことです。奥の方に『白美龍神社』という祠がありました。ゴルフ場の造成中に、大蛇が池を泳いでいるのを度々見た地域の人々が神社を建てて祭ったそうです。

こちらは土壁の和風です。寒いの中、大工さんがコツコツと作業をしていました。土壁はカチカチに固まっており、かなりの強度がありそうです。


『愛知県名古屋市:南欧風住宅』基礎工事完了


この日の名古屋はとても冷たい風が吹いていました。

道路から1m以上ある土地ですからアプローチの道も造られていました。既にコンクリート基礎は完了しており、ホールダウンボルト・アンカーボルトも、ほぼ中心に垂直にきれいに敷設(ふせつ)されて棟上げの日を待ちます。

コンクリート基礎は基本通りにできています。

ボルトは、ほほ中心に垂直に敷設されています。

2013年2月4日月曜日

岐阜県可児市『板倉工法の家』の大工工事


寒い日が続いていましたが、このところ気温が高く春めいてきました。でも、まだ2
月です。

こちらの板倉工法の現場は、工務店では初めての板倉建築です。岐阜県東濃産直住宅
で、今回はひのき組合の関連で120万円の助成金がありますが、3月いっぱいで完成
をさせなくてはなりません……当然、日曜も大工さんが入っています。

長期優良住宅仕様のため、当サイトとしては珍しく床と外壁には合板を使用しており
ます。

延べ床面積が40坪ほどあると、3人家族では広いと思います。階段の途中にはスキッ
プフロアが設置され、楽しい設計になっています。



階段はスキップフロアーになる